2018年3月期の業績について

 株主の皆様には、平素より格別のご支援をいただき、誠にありがとうございます。

 2018年3月期(第16期)の当社グループは、中期経営計画「タカラバイオ中期経営計画2019」をスタートし、バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の3つの事業の飛躍的な成長を目指した取り組みを推進してきました。
 その結果、当期の連結売上高は、新規連結子会社の寄与に加え、受託サービスが前年を大きく上回り、32,312百万円(前期比110.0%)となりました。
 利益面では、売上総利益は18,655百万円(前期比110.0%)で、新規連結子会社の人件費やのれん償却額等の影響により販売費及び一般管理費が15,099百万円(前期比109.8%)と増加したものの、営業利益でも3,555百万円(前期比111.0%)と増益となりました。
 また、経常利益は、受取利息の減少等により収支が悪化したものの、3,861百万円(前期比107.9%)と増益となりました。特別損益では、固定資産の減損損失の減少等により、税金等調整前当期純利益は3,361百万円(前期比119.8%)となり、また当社における繰延税金資産計上にともなう法人税等調整額の減少もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は2,335百万円(前期比172.6%)と、前年を大きく上回りました。

バイオ産業支援事業の概況

 バイオテクノロジー関連分野の研究開発活動がますます広がりを見せるなか、当社グループは、こうした研究開発活動を支援する製品・商品やサービスを中心に展開する当事業をコアビジネスと位置づけています。
 当期は、理化学機器の売上高は前期比で減少したものの、研究用試薬および受託サービスの売上高は前期比で増加しました。これらの結果、売上高は29,568百万円(前期比111.3%)の増収となり、売上総利益は17,553百万円(前期比110.7%)と増加しました。販売費及び一般管理費は、新規連結子会社人件費やのれん償却額等の増加により、10,870百万円(前期比112.7%)と増加したものの、営業利益は6,683百万円(前期比107.5%)と前年を上回りました

遺伝子医療事業の概況

 当事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチン®法、高効率リンパ球増殖技術であるレトロネクチン®拡大培養法、siTCR等の自社技術を利用した、がん等の遺伝子治療の早期商業化を進めています。

 当期は、腫瘍溶解性ウイルスHF10に関する共同開発・独占販売契約にかかる対価料として、500百万円を受領しました。これらの結果、売上高は500百万円(前期比100.0%)となり、売上総利益も500百万円(前期比100.0%)となりました。販売
費及び一般管理費は研究開発費の減少により1,822百万円(前期比97.0%)となりましたので、営業損失は1,322百万円(前連結会計年度は営業損失1,380百万円)と前年から改善しました。

医食品バイオ事業の概況

 当事業では、当社グループ独自の先端バイオテクノロジーを駆使して食物の科学的根拠を明確にした機能性食品素材の開発、製造および販売を行っており、ガゴメ昆布フコイダン関連製品、寒天アガロオリゴ糖関連製品、明日葉カルコン関連製品、ボタンボウフウイソサミジン関連製品、ヤムイモヤムスゲニン関連製品およびキノコ関連製品等を中心に事業を展開しています。

 当期は、健康食品関連製品の売上高が前期比で減少したことから、売上高は2,243百万円(前期比97.5%)と減収となりました。一方で、売上総利益は原価率が低下したことなどから601百万円(前年比101.4%)と増加しました。営業利益は107百万円(前期比102.7%)と前年を上回りました。

株主のみなさまへ

 当社は今後もバイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の拡大と発展に尽力するとともに、みなさまのご期待と信頼に添えるようさらなる企業価値の向上に努めてまいります。今後とも、なお一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。

2018年6月
代表取締役社長
仲尾 功一