「タカラバイオ中期経営計画2019」

 タカラバイオは、2017年5月より、2019年度を最終年度とする3か年の中期経営計画をスタートしました。

 この計画に基づいて、各事業部門戦略の推進とこれを支える経営基盤を強化し、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させ、飛躍的な成長を目指しています。

 計画初年にあたる2017年度は、海外の研究用試薬とCDMO事業が安定的に成長したほか、遺伝子医療事業では遺伝子改変T細胞療法の2種のプロジェクトについて製薬企業と提携しました。

 

 このような事業進捗や直近の経営環境の変化を踏まえ、2018年5月、定量目標の営業利益を上方修正するとともに、研究開発投資を引き上げました。

 

 

 

各事業セグメントの今後の計画

1.バイオ産業支援事業

 買収した米国2社(WaferGen Bio-systems社およびRubicon Genomics社)の事業とのシナジーの最大化により、海外での試薬・機器の事業展開を加速し、国内では、再生医療等製品の製造能力の増強を行い、CDMO事業の強化を図ります。また、バイオ産業支援事業の基幹である研究用試薬の新製品開発を加速させるための体制を整えるとともに、遺伝子治療プロジェクトを連続的に創出すべく技術基盤の強化を進めます。このための施策として、新しい再生医療等製品の開発・製造設備への投資を行い、一層の事業拡大を目指します。

再生医療等製品の製造設備の増設について

(2018年1月30日付 ニュースリリース)

新棟完成予想図
拡大
新棟完成予想図

各分野の施策概要

研究用試薬分野

オープンイノベーション方式を活用した最先端技術の迅速製品化

受託サービス分野

再生医療等製品関連受託、およびクリニカル領域受託拡大のためのGMP/GCTP(注1)、

CAP-LAP(注2)等の品質保証、精度管理システムに準拠した体制整備

理化学機器分野

機器と試薬類との組み合わせによる、システム化したシングルセル解析や

PCR関連製品の開発

バイオ産業支援事業の研究開発の注力分野

1.     再生医療等製品の基盤技術開発・品質管理手法の確立
2.     超微量核酸解析法の開発
3.     クリニカルシーケンスに必要な新規技術開発
4.     PCRの産業利用・クリニカル領域への展開
5.     新規ゲノム編集関連技術の開発

(注1) GMPはGood Manufacturing Practiceの略で、医薬品を製造する際に遵守すべき「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」を指します。GMPは、安全で品質が担保された医薬品を供給するため、医薬品の製造時の管理遵守事項を各国の規制当局が定めたものです。一方、GCTPはGood Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practiceの略で、「再生医療等製品の製造所における製造管理及び品質管理の基準」を指します。

 

(注2) CAPは、米国の品質マネジメントシステムツールの提供・検査室認証および教育などを主な業務としている学会です。LAPは、CAPにより毎年実施されている世界最大規模の国際的な臨床検査成績評価プログラムのことです。臨床検査室の設備等のハード面と臨床検査室を運営するソフト面が査察の対象となります。

 

 

 

 

2.遺伝子医療事業

 2018年度に国内初のがん遺伝子治療薬であるCanerpaturev(C-REV)の承認申請を行う計画です。また、国内では提携パートナーとの共同開発を推進し、海外においては新たなパートナーとの提携を目指します。

* ALL:急性リンパ芽球性白血病

(注) メラノーマを適応症としたC-REVの国内製造販売承認申請を行いました。

    ⇒  詳細 : 2019年3月29日付  IRリリース

 

 

3.医食品バイオ事業

 健康食品・キノコ事業の黒字を安定的に継続するための体制整備を進めます。

健康食品事業

宝ヘルスケア(株)の販売計画に対応した製品安定供給体制の構築

キノコ事業

・ 製造販売一体化体制への変更(瑞穂農林(株)、(株)きのこセンター金武への集約)による

  効率的事業展開
・ 各キノコ製品の市場に応じたブランド戦略の構築

 

(注)経営資源の一層の選択と集中のため、2019年1月に健康食品事業を、同3月にキノコ事業を、それぞれ事業譲渡しました。

   ⇒ 詳細 : IRリリース 2018年9月17日付(健康食品事業)

            IRリリース 2018年12月22日付(キノコ事業)