タカラバイオ株式会社は、鳥インフルエンザウイルスの亜型を、PCR法を用いて迅速に判別するための研究試薬を本年6月26日より発売します。

 

インフルエンザウイルスはその表面上の分子であるヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の構造上の違いからHAは16種類、NAは9種類の亜型に分類されます。これら亜型の違いによりインフルエンザウイルスの特性が異なることから、簡便で迅速にできる亜型の判別技術が必要とされています。

 

本製品は、鳥インフルエンザウイルスのHA及びNAの各亜型を特異的に識別するPCR用のプライマーセットです。NAの亜型を判別するためのプライマーセットは、(独)農業・食品産業技術総合研究機構が出願中の特許技術(特開2010-252659)の許諾を得て開発されました。

 

今後、本プライマーを利用した鳥インフルエンザウイルスの塩基配列解析用試薬の販売なども予定しており、鳥インフルエンザウイルスの亜型判別用の研究用試薬の拡充を図ります。本製品を含め、野鳥における鳥インフルエンザウイルスの感染状況調査など研究用途での利用が見込まれます。

 

当社は、PCR・リアルタイムPCR法の応用分野(アプライドフィールド)として、食品分析、環境分析、分子診断等向けの新製品開発に注力しており、本製品を含めた関連製品を検査機関や食品メーカー向けに販売しています。この度の新製品の発売や今後の新製品開発により、当社はこの分野での更なるシェア拡大を目指します。

 

【製品概要】

 

製品名 容量 製品コード 希望小売価格
(消費税込)
qPCR Subtyping Primer Set for HA of Avian Influenza 20回 6640 50,400円
qPCR Subtyping Primer Set for NA of Avian Influenza 20回 6641 26,250円

製品の詳細やご購入については、当社営業部営業企画担当(TEL:077-543-7231)までお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

鳥インフルエンザウイルス

鳥類に感染してインフルエンザ(Avian influenza)を引き起こす原因ウイルスはA型インフルエンザウイルスです。A型インフルエンザウイルスはウイルス表面に存在する糖タンパク質HA(ヘマグルチニン)およびNA(ノイラミニダーゼ) の型によって各亜型に分けられます。現在ではHAの亜型が16種類(H1~H16)、NAの亜型が9種類(N1~N9)知られています。

 

ヘマグルチニン(HA)

ヘマグルチニン(hemagglutinin、HA)はウイルスの表面に存在する糖タンパク質で赤血球を凝集させる作用があります。

 

ノイラミニダーゼ(NA)

ノイラミニダーゼ(neuraminidase、NA)はウイルスの表面に存在する糖タンパク質で宿主の細胞内で増殖したウイルス粒子が、細胞膜から離脱するために必要な酵素です。