タカラバイオ株式会社は、リアルタイムPCR装置のラインナップ拡充のため、新機種を2012年6月15日より発売します。

 

PCR法によるDNA増幅産物をリアルタイム(実時間)で検出し、迅速かつ正確な遺伝子解析を可能にしたリアルタイムPCR法は、遺伝子発現モニタリングや遺伝子検査などに広く利用されていますが、さらにパーソナルユース、小規模遺伝子検査にも市場が拡大しつつあります。当社は、1988年に日本に初めてPCR装置を導入販売し、現在は自社ブランドのPCR装置、国産唯一のリアルタイムPCR装置を販売しており、これまでに累計15,000台以上の装置を販売してきました。
新発売の2機種は、パーソナルユースや小規模遺伝子検査に適した標準ピッチ48ウェルブロックを採用し、さらに光源にLEDを使用することで、コンパクト化、メンテナンスの省力化を実現しています。また、従来のラインナップで実績のある、2色の蛍光色素検出系(4色まで拡張可能)、日本語システムソフトウエアおよび食品環境検査ソフトウエアを搭載し、ハイスペックな性能や使いやすさを維持しながら、コンパクト化、リーズナブルな価格設定によって、リアルタイムPCR装置のパーソナルユースや小規模遺伝子検査に適しています。

 

2006年4月に発売した自社開発による高性能リアルタイムPCR装置「Thermal Cycler Dice® Real Time System」シリーズ(希望小売価格:2,992,500円~4,095,000円・税込)は、測定精度およびコストパフォーマンスの高さ、ソフトウエアの使いやすさによってご好評をいただいておりますが、この度の新機種の発売により、当社はリアルタイムPCR装置分野での更なるシェア拡大を目指します。


 

<製品概要>

 

(1) 2波長48ウェルモデル

製品名 Thermal Cycler Dice® Real Time System Lite
製品コード TP700
希望小売価格 2,415,000円(税込)

 

(2) 2波長48ウェル/Multiplate RQ搭載モデル

製品名 Thermal Cycler Dice® Real Time System Lite MRQ
製品コード TP760
希望小売価格 2,572,500円(税込)

ハードウエア仕様((1)、(2)共通) 

寸法 294(W)×480(D)×304(H)mm
蛍光励起光源 LED
蛍光検出フィルター 2種(SYBR® Green I/FAM™、ROX™/Texas Red™領域)。
4種まで拡張可能
蛍光検出法 CCDカメラ
温度制御機構 ペルチェ素子
温度制御範囲 10.0~99.9℃(0.1℃単位)
サンプルブロック 48ウェルブロックタイプ
ソフトウェア 食品環境検査ソフトウェア標準搭載
定格電源電圧 AC100~240V、50/60Hz、370W

 

 

 

製品・サービスの詳細やご購入については、当社営業部営業企画担当(TEL:077-543-7231)にお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

PCR法

Polymerase Chain Reaction 法(ポリメラーゼ連鎖反応法)の略称です。温度サイクル装置(サーマルサイクラー)を使用し、微量のDNAを数時間のうちに数百万倍にまで増幅する技術です。

 

リアルタイムPCR法

従来のPCR法は、サーマルサイクラーという機器で目的DNAを増幅した後、増幅産物を電気泳動で解析するという手順で行われています。リアルタイムPCR法では、サーマルサイクラーと分光蛍光光度計を一体化した機器を用いて、PCRでのDNA増幅産物の生成過程をリアルタイム(実時間)で検出し、解析を行います。DNA増幅産物の生成の過程を連続して観察できるため、より正確な定量ができます。また電気泳動を行う必要がないため、解析時間の大幅な短縮が可能となります。 これらの特徴を活かし、遺伝子発現のモニタリングや特定遺伝子の存在確認による微生物の検出、生物種の判定など幅広い分野での応用が進んでいます。

 

遺伝子発現モニタリング

遺伝子発現とは、DNA上の遺伝情報をもとにタンパク質を合成する過程です。リアルタイムPCR法によりこの過程で作られるmRNAの量を測定することで、特定あるいは複数の遺伝子発現の状態や変化を明らかにします。

 

食品環境検査ソフトウエア

リアルタイムPCRを用いた、対象遺伝子の存在の有無(+/-)の判定など5種類の解析を行うソフトウエア。食中毒菌の検出などにおいて、直感的な操作で簡便に判定・解析が可能です。

 

標準ピッチ48ウェルブロック

反応容器を挿入する穴(ウェル)の間隔が、通常のPCR装置やその他の実験時に使われる96ウェルプレートで採用されているのと同じ穴(ウェル)の間隔である48穴(ウェル)の反応ブロック。
通常の96ウェルプレートの半分のサイズの48ウェルプレートや8連のチューブが使用でき、従来と変わらない操作性で一連の実験操作が可能となります。