タカラバイオ株式会社は、再生医療分野における神経発生分化・器官形成のメカニズム研究用の抗体(6種)を7月31日より国内・海外で同時発売いたします。

 

生物の発生(細胞の分化や臓器の形成など)には神経が重要な働きを担っています。現在、神経細胞の分化や器官形成のメカニズムなどの再生医療分野の研究では、幹細胞であるES細胞やiPS細胞を用いて神経細胞に分化させる研究が行われています。

 

神経細胞には、働きや性質の異なった様々な神経細胞が存在し、これらの神経細胞ごとに特異的に発現するタンパク質が存在します。この指標となるタンパク質を、特異的に認識できる抗体を用いて免疫組織染色等で検出することにより、神経細胞の分化状況を判断することが可能となります。

 

当社は、独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 器官発生研究グループ 笹井芳樹グループディレクターのグループと協力して、新規抗体を研究用試薬として開発してきました。当社が抗体製造を担当し、笹井研究室では抗体の免疫組織染色等での評価を行いました。今般、笹井研究室での評価が完了した6種の抗体を研究用試薬として発売いたします。なお、当社は、今後も笹井グループディレクターと協力し、抗体を研究用試薬として随時製品化していく計画です。


 

【製品概要】

 

製品名 製品コード 容量 価格(税込)
Anti-Mouse L7 , Polyclonal M194 0.2 mg 63,000円
Anti-Mouse Otp , Polyclonal M195 0.2 mg 63,000円
Anti-Mouse Emx1 , Polyclonal M196 0.2 mg 63,000円
Anti-Mouse Six3 , Polyclonal M197 0.2 mg 63,000円
Anti-Mouse Otx2 , Polyclonal M198 0.2 mg 63,000円
Anti-Human Otx2 , Polyclonal M199 0.2 mg 63,000円

 

製品・サービスの詳細やご購入については、当社営業部営業企画担当(TEL:077-543-7231)にお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

抗体

抗体とは、生体内で産生されているタンパク質の一種で、体内に侵入した細菌や毒素などに結合し、弱毒化・排除する働きを持っています。抗体は、さまざまな物質を特異的に認識して結合する性質を持っていることから、バイオテクノロジー研究の分野ではタンパク質などの検出や分離精製などの目的で広く利用されています。

 

ES細胞

ES(Embryonic Stem:胚性幹)細胞は、初期胚より樹立され、分化多能性を維持したまま半永久的に増殖させることができると言われています。これまで多くの再生医療関連の基礎研究、臨床開発がES細胞を用いて行われており、iPS細胞の研究を進める上で、ES細胞との比較研究も重要と考えられています。

 

iPS細胞

体細胞に、再プログラム化に必要な数種類の遺伝子を導入し誘導される分化多能性を獲得した細胞のことです。2006年に京都大学山中伸弥教授らのグループにより、この現象が発見されiPS(induced Pluripotent Stem:人工多能性幹)細胞と名付けられました。iPS細胞は、ES細胞とほぼ同等の分化多能性を示すことから、薬剤開発、種々の疾患の病態解明や再生医療への応用が期待されています。

 

免疫組織染色

免疫組織染色とは、目的タンパク質にこの目的タンパク質を特異的に認識する一次抗体を結合させ、さらに蛍光プローブなどが付加された一次抗体を認識する二次抗体を結合させる抗原抗体反応を利用して、目的タンパク質を検出する染色法です。