タカラバイオ株式会社は、従来の装置に比べ最大約半分の時間で反応できる高速タイプのPCR法による遺伝子増幅装置を本年12月17日より発売します。

 

PCR法による遺伝子増幅では、例えば「95℃で10秒、55℃で5秒、72℃で2秒」を1サイクルとして、20~30サイクルの反応を行うことにより、数百万倍に遺伝子が増幅できるというものです。つまり装置内の反応ブロックの温度を、昇降させる間の時間が、直接PCR反応時間に影響します。
新発売のPCR装置は、熱伝導率を向上させるため金メッキを施した銀製反応ブロックを搭載しており、アルミ製反応ブロックを使用している従来製品に比べ、約2倍の速度での温度昇降が可能となりました。これによりPCR反応の所要時間が最大約50%短縮されます。反応時間の半減という特徴を活かし、研究用途に加え、遺伝子検査や食品検査などのより短時間でPCR反応を行うことが要求される市場での拡販を行い、発売から1年間で1億円の売上を目指します。

 

当社は、今年10月に軽量・コンパクト設計の汎用PCR装置、TaKaRa PCR Thermal Cycler Dice® Touchを発売しており、このたびの高速タイプの新製品によるラインアップの充実により、自社製PCR用試薬と合わせたトータルサポートを展開し、PCR分野での更なるシェア拡大を目指します。


 

【製品概要】
 

製品名 TaKaRa PCR Thermal Cycler Fast
製品コード TP450
寸法 286 (W) × 362 (D) × 290 (H)mm
重量 12.0 kg
サンプルブロック 96ウェルブロックタイプ
価格 1,218,000円(税込)

製品・サービスの詳細やご購入については、当社営業部 営業企画担当(TEL:077-543-7231)までお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

PCR法

Polymerase Chain Reaction 法(ポリメラーゼ連鎖反応法)の略称です。温度サイクル装置(サーマルサイクラー)を使用し、微量のDNAを数時間のうちに数百万倍にまで増幅する技術です。

 

反応ブロック

PCR用反応容器(チューブ)をセットして容器内のPCR反応液を加温、および冷却してPCRを行うための反応槽です。一般的にはアルミ合金などの金属を用いますが、高速PCR装置ではより熱伝導率が高い、銀などの金属を使用します。