当社子会社のClontech Laboratories, Inc.(以下「クロンテック社」)は、細胞内でタンパク質間の相互作用を制御することができる研究用試薬「iDimerize™シリーズ」を4月20日に全世界で発売します。

 

細胞内には、さまざまな種類のタンパク質が存在しており、これらのタンパク質間の相互作用によって細胞内の情報伝達が行われています。細胞の外から受けた刺激がシグナルとして核内の遺伝子に伝わり、遺伝子発現の制御が行われるなどがその一例です。がんの疾患メカニズムの解明など、幅広い研究分野において、細胞内タンパク質間の相互作用に関する研究が盛んに行われています。

 

iDimerize™シリーズは、細胞内において、2つのタンパク質を任意のタイミングで会合させたり解離させたりすることができる、ARGENT技術を利用した製品です。これにより、標的としたタンパク質間の相互作用の制御が可能となり、それらのタンパク質の相互作用が細胞の機能に与える影響を解析することができます。
クロンテック社は、ProteoTuner™システムやTetシステムといった、細胞内において遺伝子・タンパク質の機能を解析するための製品を販売しています。今回新たにタンパク質の相互作用を制御することができるiDimerize™シリーズを発売することで、細胞生物学分野の製品ラインナップをより充実したものとしていきます。

 

当社は、iDimerize™シリーズの売上として、発売より3年後に全世界で年間2億円を目指します。

 

【製品概要】

 

製品名 製品コード 容量 価格(税込)
iDimerize™ Inducible Homodimer System 635068 1 Set ¥174,300
iDimerize™ Inducible Heterodimer System 635067 1 Set ¥174,300
iDimerize™ Reverse Dimerization System 635066 1 Set ¥174,300
iDimerize™ Inducible Expression System 635065 1 Set ¥174,300
B/B Homodimerizer 635060 500 μl ¥55,650
A/C Heterodimerizer 635057 500 μl ¥55,650
D/D Solubilizer 635054 500 μl ¥55,650

 

製品・サービスの詳細やご購入については、当社営業部営業企画担当(TEL:077-543-7231)にお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

ARGENT技術
ARGENT技術は、米国アリアド・ファーマシューティカルズ社が開発した、2つのタンパク質間の会合・乖離といった相互作用の状態を制御する技術です。標的とするタンパク質を、Dimerizerと呼ばれる低分子化合物に結合する性質を持つドメインとの融合タンパク質として発現させ、Dimerizerの添加によってタンパク質間の相互作用の制御を行います。
Dimerizerには、2つの共通するドメインへの結合部位を持つHomodimerizer、2つの異なるドメインへの結合部位を持つHeterodimerizer、会合しているタンパク質間の乖離を誘導するReverse dimerizerの3種類があります。Homodimerizerは、2つの同じタンパク質間の会合を引き起こしたい場合に適しており、Heterodimerizerは2つの異なるタンパク質間の会合を引き起こしたい場合に適しています。また、Reverse dimerizerでは、2つの同じタンパク質を会合させた状態にした後に、それらを乖離させる実験を行うことができます。

ProteoTuner™システム
ProteoTuner™システムは、目的タンパク質の発現レベルをDNAやmRNAレベルではなく、タンパク質レベルで直接調節することができるシステムです。

Tetシステム
Tetシステムは、哺乳類細胞において目的遺伝子の発現を強力かつ定量的に調節可能なシステムです。ドキシサイクリンという物質の存在下において遺伝子発現の誘導が起こるTet-On®システム、ドキシサイクリンの非存在下において遺伝子発現の誘導が起こるTet-Off®システムの2種類があります。