タカラバイオ株式会社は、株式会社リプロセル(以下、「リプロセル社」)と、同社が新たに提供を開始するiPS疾患モデル細胞作製サービス「ReproUNUS™(リプロウナス)」において、当社のゲノム編集技術等を提供することに合意しました。

 

本協業では、ヒトiPS細胞に当社が提供するゲノム編集技術等を用いて目的とする遺伝子を改変し、さらにリプロセル社の分化誘導技術を用いることにより創薬研究等で有用な疾患モデル細胞を作製します。対象となる遺伝子や細胞種は、顧客ニーズに幅広く対応し、様々な疾患モデル細胞を提供いたします。本疾患モデル細胞を利用することにより創薬研究において、医薬候補品のスクリーニングや病態解明の進展が期待されます。

 

当社は、iPS細胞やES細胞等の幹細胞研究に関する新製品・サービスの開発に注力しており、本遺伝子改変サービスを含めた関連製品・サービスを国内外の研究機関や製薬企業向けに販売しています。この度の協業や今後の新製品・サービス開発により、当社はこの分野での更なるシェア拡大を目指します。 

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【リプロセル社の概要】

 

会社名 株式会社リプロセル
設立 2003年
代表者 横山 周史
住所 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目8-11
KDX新横浜381ビル 9階
事業概要 ES/iPS細胞などの幹細胞研究用の培養試薬や細胞の製造販売、抗HLA抗体検査などの臨床検査サービス
ホームページ http://www.reprocell.com

 

【語句説明】

 

疾患モデル細胞

創薬研究において、医薬候補品のスクリーニングや病態解明のため使用される、対象とする疾患の特徴を再現している細胞。患者を用いる臨床実験に比べてコストがかからず、実験動物を用いた研究のように倫理的問題もなく、容易に大量調製できる利点があり、創薬研究おいてその開発と利用が期待されています。

 

ゲノム編集

人工核酸分解酵素を用いたゲノムDNA上の標的遺伝子改変技術をゲノム編集といいます。細胞内で人工核酸分解酵素を用いて標的遺伝子のDNAを切断し、それを細胞自身が修復しようとする働きを利用して標的遺伝子を改変します。

 

iPS細胞

体細胞に、数種類の遺伝子を導入することなどによって分化多能性が誘導された細胞のことです。2006年に京都大学山中伸弥教授らのグループにより、この現象が発見され人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem Cells:iPS細胞)と名付けられました。iPS細胞は、ES(Embryonic Stem)細胞とほぼ同等の分化多能性を示すことから、薬剤開発、種々の疾患の病態解明や再生医療への応用が期待されています。

 

ES細胞

ES(Embryonic Stem:胚性幹)細胞は、初期胚より樹立され、分化多能性を維持したまま半永久的に増殖させることができると言われています。これまで多くの再生医療関連の基礎研究がES細胞を用いて行われています。

 

分化誘導

分化多能性を持つiPS細胞やES細胞などの多能性幹細胞から、例えば神経、心筋、肝臓細胞といった、目的とする細胞へと分化をさせること。培養時間や培地組成といった特定の培養条件を整えることにより、多能性幹細胞からの分化誘導が可能となります。