タカラバイオ株式会社は、寒天由来の機能性食品素材アガフィトースsub{TM}の機能性について研究開発を行っており、抗関節炎作用や大腸炎予防作用などを明らかにしてきました。今般、当社は、京都府立医科大学との共同研究で行ったアガフィトースsub{TM}に関する新たな研究成果を第6回フードファクター国際会議(ICoFF 2015)で発表しましたのでお知らせいたします。

 

【発表概要】

 

学会名 第6回フードファクター国際会議
(The 6th International Conference on Food Factors; ICoFF 2015)
場所 ソウル(韓国)
発表日 平成27年11月23日
演題 Agaro-oligosaccharides prevent high-fat diet-induced gut dysbiosis in mice with regard to the correlation between gut microbiota and bile acid profile
(アガフィトースsub{TM}は高脂肪食によるマウスの腸内細菌叢や二次胆汁酸産生の悪化を抑制する)
内容 ①マウスに高脂肪食とアガフィトースsub{TM}を与え、腸内細菌叢を評価した。その結果、高脂肪食により腸内細菌叢のバランスが悪化するが、アガフィトースsub{TM}によりその悪化が抑えられることを確認した。
また、腸内細菌叢のバランスが悪化することにより生成される発がん性物質の二次胆汁酸(デオキシコール酸)の増加がアガフィトースsub{TM}により抑えられることも確認した。
②アゾキシメタンと高脂肪食によって誘発される大腸発がんモデルマウスにアガフィトースsub{TM}を与え、がん病変の形成を評価した。その結果、アガフィトースsub{TM}によりがん病変の形成が抑制されることを確認した。

 

以上の結果から、アガフィトースsub{TM}は腸内細菌叢のバランスが悪化するのを改善し、また、発がん性物質のデオキシコール酸の増加を抑えることで、発がんを抑制することが示された。

 
当社は、ガゴメ昆布「フコイダン」やボタンボウフウ「イソサミジン」など、日本古来の食品素材にこだわって、その機能性を明らかにしてまいりました。今後も寒天「アガフィトースsub{TM}」など機能性食品素材について、さらに研究開発を進めてまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 事業管理部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

アガフィトースsub{TM}(アガロオリゴ糖)

寒天の主成分であるアガロースの酸加水分解によって生成する2~8糖のオリゴ糖です。当社のこれまでの研究において、抗関節炎作用、大腸炎予防作用、小腸潰瘍予防作用、皮膚炎抑制作用、シワ改善作用、解毒作用、発がん予防作用などの機能性が明らかになっています。
 

腸内細菌叢

腸内で生息する細菌群のことです。腸内フローラともいいます。ヒトの腸内にはおよそ1,000種類以上、100兆以上の細菌が生息しています。これら腸内細菌は宿主から栄養を得て、バランスをとりながら腸内細菌叢を形成しています。腸内細菌叢は食事や生活習慣、健康状態で変化し、病気や肥満などと深く関係していることが近年の研究で明らかになっています。
 

二次胆汁酸

体内のコレステロールは肝臓でコール酸などの一次胆汁酸に代謝され、胆汁として腸管に分泌され、栄養素である脂質の吸収に利用されます。一次胆汁酸の一部は腸内細菌によりさらに代謝され二次胆汁酸になります。このうち、デオキシコール酸は毒性があり、発がん促進作用があることが知られています。
 

アゾキシメタン

マウスなどに大腸がんを誘発する化学物質です。