2019年3月期の業績について

  株主の皆様には平素より格別のご支援をいただき、誠にありがとうございます。

 

  当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の回復や企業収益の改善により、緩やかな回復が続いていますが、米中の貿易摩擦拡大や金融資本市場の変動等の影響により、依然として先行きは不透明な状況となっています。

 このような状況のもと、当社グループは、2018年3月期よりスタートした3ヵ年の「タカラバイオ中期経営計画2019」」(以下、「中期経営計画2019」)において、「<バイオ産業支援事業><遺伝子医療事業><医食品バイオ事業>の3つの事業部門戦略の推進とこれを支える経営基盤を強化し、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させ、飛躍的な成長を目指す」ことを全体方針とし、上方修正した最終年度営業利益目標6,000百万円を実現するための取り組みを推進しました。

 その結果、当期の売上高は、主力の研究用試薬および受託サービスが前期比で増加したことに加え、国内におけるNY-ESO-1・siTCR~{®}遺伝子治療薬およびCD19CAR遺伝子治療薬に関する共同開発・独占販売契約にかかる対価料の受領等により35,841百万円(前期比110.9%)と増収となりました。売上原価は、売上高の増加により15,155百万円(前期比111.0%)となりましたので、売上総利益は、20,685百万円(前期比110.9%)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費等が増加し、15,221百万円(前期比100.8%)となりましたが、営業利益は、5,463百万円(前期比153.7%)と増益となりました。

 営業利益の増益にともない、経常利益は、5,665百万円(前期比146.7)、税金等調整前当期純利益は、4,823百万円(前期比143.5)、親会社株主に帰属する当期純利益は、3,657百万円(前期比156.6%)と増益となりました。

選択と集中を推進

 当社グループでは、中期経営計画2019のもと、成長戦略に即し事業を推進してまいりましたが、直近の計画の進捗状況を鑑み、一層の経営資源の選択と集中を行い、計画を確実に達成して企業価値を向上させることが重要であると考えるに至りました。

 このような理由から、当社グループが行う健康食品事業は、2019年1月1日を効力発生日として、シオノギヘルスケア株式会社へ事業譲渡しました。

 また、キノコ事業は、2019年3月1日を効力発生日として、株式会社雪国まいたけへ事業譲渡しました。

今後の見通しについて

 当社グループは、中期経営計画2019で掲げた戦略を着実に実行し、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させ、飛躍的な成長を目指しています。最終年度となる2020年3月期では、売上高36,000百万円、営業利益6,200百万円、経常利益6,450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,250百万円を予想しています。

 2018年5月11日に公表した最終年度目標(売上高38,500百万円、営業利益6,000百万円)に対して、売上高は、健康食品事業およびキノコ事業の譲渡等の影響で下方修正することになりますが、営業利益は、この影響を吸収し、上方修正しています。

 

 当社は、今後も皆様のご期待に応えるため、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。引き続き一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

2019年6月
代表取締役社長
仲尾 功一